本記事では、フランス語のさよならの挨拶:
「À bientot」と「À tout a l'heure」の使い分けについて説明します。
どちらも、「さよなら」「じゃあね」といった、さよならの挨拶ですが、
しっかり違いがあります。
以下、その「違い」を説明していこうと思います。
「À bientot」と「À tout a l'heure」の違い
先に結論から述べると、これらの違いは以下の通りです。
- 「À bientot」= 少なくとも同じ日には会わないときのさよならの挨拶
- 「À tout a l'heure」= 同じ日の、のちほど会う予定がある場合のさよならの挨拶
今日はもう会わない場合 -> 「À bientot」
同じ日にまた会う場合-> 「À tout a l'heure」
明快ですね。
「À bientot」の使い方
ですので、「À bientot」は
- じゃあ、また明日!
- また次の機会に
- また来週の授業でね!
みたいな使い方をします。
例文としては、
[例文1:À bientotを使った例文]
Je rentre à la maison, À bientot
= (今日は)もう帰ります、じゃあまたね!(明日以降)
「À tout a l'heure」の使い方
一方、「À tout a l'heure」は
- では後ほど
- じゃあ(同日の)18時にね
というニュアンスになります。
私はフランス語のオンラインレッスンを受けているのですが、
レッスン15分前に先生が一度、以下のようなメッセージをくれます。
[例文2:À tout à l'heureを使った例文]
Bonsoir Yuta. Je vous appelle dans 15 mn. À tout à l'heure !
= Yuta、こんばんは! 15分後に電話(スカイプ)するね、では後ほど!
同じ日の、すぐ後にコールするってことなので À tout à l'heure を使います。
à tout de suite も同じニュアンスで使える
同じ意味、同じ使い方ができるフランス語表現として「à tout de suite」というものもあります。
「tout de suite = すぐに」という意味から容易に想像できると思います。
電話やメールで「じゃあ、後でね」と言うときなどに本当に良く使います。私もフランス人との実際の会話で多用しています。
まとめ
明日以降になるのかで、その日のうちにまた会うのかで、
「À bientot」と「À tout a l'heure」を使い分けます。
日常会話の中で是非使ってみてください。
この「À bientot」と「À tout a l'heure」の使い分け以外にも、
たとえば以下の記事では「parce que」と「puisque」の使い分けについても説明しています。
興味のある方は是非ご覧ください。