本記事では、実際に私自身が使用し、役に立ったフランス語の参考書を紹介します。
数年前、フランスへの海外赴任をきっかけに、30歳を過ぎてから、全くのゼロからスタートしたフランス語学習、今はなんとかDELF B1(仏検2級レベル?)を取得することができました。
その過程で使用した参考書を紹介します。
- まずは私のレベルを紹介
- 実際に使った参考書を紹介
- 中級文法の学習に最適 Grammaire progressive du francais intermediaire
- 【無料で勉強】フランス語ニュースの読解←日々の仏語学習に最適!
- 語学学習に便利なスマホの裏技も紹介
- まとめ
まずは私のレベルを紹介
私のフランス語は、上にも書いたように、数年前は全くのゼロでした。
そこから3、4年かけてゆっくりレベルを上げて、最近ようやくDELF B1を取得しました(遅過ぎですかね?笑。でもマイペースということで)。
言い訳すると、フランスへは仕事で来て、職場では英語を使っており、つまりはフランス語の留学でもなければ、必須ではない環境だったのでこんなにゆっくりなペースになってしまいました。
しかし、状況が変わり、現在はフランスの会社に現地採用してもらっています。
そこでも基本的に英語で仕事をしてるのですが、休憩中はフランス語だし、事務手続きや移民局などはフランス語で対応しなければなりません。
というわけで、1年前あたりから級に本腰を入れてフランス語学習を再開しました。
実際に使った参考書を紹介
私のフランス語レベルとしては初心者から毛が生えた程度です。
しかし、この毛が生えるまでに結構苦労したので、その気持ちを踏まえて、おすすめの参考書を紹介できたらと思っています。
一番最初に使った参考書
フランス語ゼロのときに使った参考書です。
ゼロからスタートフランス語 文法編
もう本当に何から手をつけていいかわからなかったので「ゼロからスタート」という言葉を信じて、この本を使い始めました。
結果は正解、特に大学等でフランス語の授業を取らなかった私のような全く初心者にはオススメです、つまり超初心者レベルに最適な本。
本書で紹介している文法の範囲は本当に狭く、初歩の初歩ですが(英語で言う this is a penレベル)、これがわからないと次に進めないので、超初心者はまずこれを読みましょう。
特にフランス語は英語と違い、男性・女性名詞、同士の活用などがあるので、まずはそういう違いがあることを本書で理解しましょう。
ハートにビビっとフランス語
次に使用した参考書はこれ、「NHK ハートにビビっとフランス語」。
これはダイアログ(会話の例)をベースに文法や言い回しを解説する本です。
レベルとしては超初心者〜初級。
純粋な文法書だと読むのに疲れてしまいますが、会話形式のため、楽しんで読み進めることができます。CDもついているので口に出しながら、フランス語のリズムを掴むこともできます。
CDブック これなら覚えられる!フランス語単語帳
初級の文法をさらった後、次はボキャブラリー(語彙力)を強化すべく、単語帳に手を出しました。
単語帳の中でも本当にお世話になった一冊、「これなら覚えられる!フランス語単語帳」。
単語のレベルは初級レベルですが、文法書や会話形式ではカバーできない広範囲、且つ、重要単語をまとめているため、フランス語で初めての単語帳には絶対にこれをおすすめします!
単語はジャンルごとに整理されているため、とても学習しやすいし、例文も付いているため頭に入って来やすいです。
私はこの単語帳のCDを擦り切れるほど聞きました。会社への往復時にひたすら聞いて、歌のように覚えました。今でも単語を聞けば、その例文まで復唱することができます(笑)
たったの72パターンでこんなに話せるフランス語会話
上の「これなら覚えられる!フランス語単語帳」と同時に読み始めたのがこの本、「たったの72パターンでこんなに話せるフランス語会話」。
これはフランス語の頻出表現集です。
72の表現パターンそれぞれに10個程度の例文を載せていて、文法解説は必要最小限に抑えたとてもシンプルな本ですが、シンプルゆえに復習しやすいです。今でもたまに辞書がわりに使います。
レベルとしては初級〜初中級。
このCDも擦り切れるほど聞きました。CDは日本語とフランス語の文を交互に発音してくれて、単語単位ではなく、文単位で覚えることができます。
ここで注意したいのが、初心者の方は特に、こまかい文法を気にしないで、文単位で覚えることです。なんなら最初は丸暗記で良いと思います。(中級以降の)文法は後から学ぶのでも間に合います。とにかくこの本の表現を会話に使えるまで覚えましょう。ちなみに私はこのCDをほぼ暗記しています(笑)
Communication Progressive Du Francais Niveau Debutant

Communication Progressive Du Francais Niveau Debutant
- 作者:Leroy-Miquel, Claire,Collective
- 発売日: 2014/12/01
- メディア: ペーパーバック
ついに来ました、フランス語で書かれたフランス語のテキスト。
なぜこれを使ったか、それはフランス人の先生に進められたからです。
テキストの形式としてはダイアログベースで、文法の難易度も初級〜初中級レベルですが、会話の内容やリズムがよりフランスっぽいです。
例えば、フランスの役所の窓口対応は塩対応なのですが、そんな感じもダイアログに含まれています(笑)。日本のテキストのように丁寧な解説はありませんが、より現地に近い表現を学びたい方は是非、本書を利用することをオススメします。
ちなみに今私は、この本のビジネス版を使ってレッスンを受けています。

Communication progressive du français des affaires. Niveau intermédiaire. Schuelerbuch
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: ペーパーバック
ビジネス版ではプレゼンテーションやディスカッションの仕方を学べます。フランス語での仕事を考えている方は是非
中級をめざす人のフランス語文法
やっとここまできました・・・「中級」。
この本は本当におすすめです、今でも愛用しています。フランス語の登竜門、接続法や条件法を学ぶのには(少なくとも私には)一番良い本だと思いました。
文法の解説もちょうど良い文量です。荒すぎず、細かすぎず、まさに中級をめざす人をターゲットに置いた本です。
さらに、文法だけでなく、例文も豊富で、私は現在はこの例文を会話で使えるように勉強しています。 本書もダイアログベースで進んでいくのですが、内容(単語・表現のレベル)も上に挙げた参考書からは一段上がっているので、非常に勉強になります。
これを使って勉強できるようになると、自分のレベルが一段上がったと確認できると思います。
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中級文法の学習に最適 Grammaire progressive du francais intermediaire
上の「中級をめざす人のフランス語文法」条件法や接続法などの中級文法を学ぶことはできますが、会話や文章作成で使えるようにするために、テキスト"Grammaire progressive du francais"の"intermediaire"レベルの使用をおすすめします。
私はフランスに住んでいて、現地でフランス語のレッスンを受けているのですが、この本を使っています。
すべてフランス語で書かれていますが、とても分かりやすく説明が書いてあるし、例文と問題がたくさんあります(上の例文のいくつかもこの本を参考にさせてもらいました)。
以下のリンクから日本のアマゾンでも購入できるので、是非チェックしてみてください。

Grammaire progressive du francais - Nouvelle edition: Livre intermediaire
- 作者: Maia Gregoire,Odile Thievenaz
- 出版社/メーカー: Cle International
- 発売日: 2017/09/21
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
ちなみにこの文法書、練習問題の答えば別の本として販売しています(商売上手・・・)。
「corriges」と書かれたのは解答集の意味です。フランスのテキストはこの手の方法をとっているものが多い。お金はかかりますが、練習問題までやらないと実力がつかないので、是非併せて購入してください。

Grammaire progressive du francais - Nouvelle edition: Corriges intermedi
- 作者:Pessan, Eric
- 発売日: 2017/09/24
- メディア: ペーパーバック
これで自習ができると思えば高くないはず・・・私も購入しました。
DELF B1 試験対策テキスト
DELFの試験対策としては以下の2冊を使いました。
フランス人の先生とマンツーマンで数ヶ月、怒られながら試験のために勉強をしたため、この本見ると、その時の記憶が蘇ります(笑)

Reussir le DELF 2010 edition: Livre B1 & CD audio (Livre + CD)
- 作者:Reverdy, Thomas B
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: ペーパーバック
試験対策というと、会話スキルに繋がらないと思う方がいるかもしれませんが、DELFを受けてみて、文法よりもむしろ、かなりのボキャブラリーと表現力が要求されることがわかったので、結果、試験勉強は自分のフランス語会話スキルの向上に大きく貢献しました。というか、DELFには会話試験があるし、Production ecriteという記述試験もある(これがまじで厄介でした(笑))ので、フランス語の総合的な能力が身につきます。
世間で言われている「TOEICができても英会話できない」みたいなことではないように思います。ですので、みなさんもどこかのタイミングで試験を受けることをオススメします。合否に関わらず、そのための勉強は必ずフランス語スキル向上に繋がります。
ケータイ「万能」フランス語文法
本記事の最後に紹介したいのが、「ケータイ「万能」フランス語文法」です。これは非常によくまとまった文法書です。
対象レベルは初級〜中級くらいだと思います。
私はこれを辞書的に使っています。わからないところや忘れてしまったことがあったら本書を開く、そんな感じです。
すごく細かく調べたい場合は以下の「リュミエール・フランス語文法参考書」を用いますが、手軽に調べるときは上の「ケータイ万能」を使います。
【無料で勉強】フランス語ニュースの読解←日々の仏語学習に最適!
本サイトではフランス語ニュースの読解を日々更新しています。ニュースの出元はネットラジオの書き起こしなので、完全に無料で勉強することができます。
ボキャブラリー(語彙力)のアップだけでなく、世界の情勢も把握できるので、自分で言うのもなんですがおすすめです(笑)。
毎日のフランス語学習に最適ですので、是非ごらんください。
語学学習に便利なスマホの裏技も紹介
これは参考書に関する情報ではないのですが、kindle書籍を利用する際の裏技ということで紹介させていただきます。
私はフランス語学習のためにAmazon.frのアカウントを作って、フランス語の書籍やフランスで売っている参考書(kindle版)を購入しています。
しかし、ご存知の方もいると思うのですが、同じ端末(スマホやタブレット)では日本のAmazonアカウントと海外のAmazonアカウントで両方同時にログインできません、つまり購入した書籍を一緒に表示することができません。
しかし、以下のリンク先の裏技を使うと、一台のスマホで複数のKindleアカウントを同時に管理することができます。興味のある方は是非ご一読ください。
まとめ
上にも書いた通り、私はフランス語習得にかなり時間がかかっていますが、それゆえ苦労した点も多いです。本記事では、その中でとても役にたったフランス語の参考書を紹介させていただきました(実際にはもっと多くの参考書を使ったのですが、私的にはあまりピンときませんでした)。
超初心者〜中級レベルのフランス語を勉強している方の参考になれば幸いです。
※Twitterで、日々調べたフランス語表現を発信しています(@fran_facile)。もし興味のある方は是非フォローお願いいたします。
あと、最近はこんなYouTubeも作って見ました。私の息子(4歳)がフランス語を話している様子です。子供の成長は早くて、あっという間に抜かされました(笑)。今は息子にフランス語を教わっています。
フランス在住日本人4歳児が話すフランス語【幼児教育・外国語学習】
是非ご覧ください。