本記事では、みんな大好き接続法の代表格
「il faut que + 接続法 = ~しなければならない」
のフランス語表現を紹介します。
接続法を習い始めると必ず出会う表現です。
実際の会話でも多用されるのでとても重要なのですが、接続法ということで拒否反応を示してしまう方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事は il faut que + 接続法 を用いた例文をたくさん紹介するので、慣れるまで読んでいただけたらと思います。
- il faut que + 接続法
イル フォ ク
~しなければならない
以下、例文をたくさん用意したので、是非ご覧ください。
- 接続法とは
- 動詞の接続法の活用
- parlerの接続法を使って分を作ってみよう
- il faut que + regarder の接続法を用いた例文
- il faut que + partir の接続法を用いた例文
- il faut que + prendre の接続法を用いた例文
- il faut que + faire の接続法を用いた例文
- il faut que + aller の接続法を用いた例文
- il faut que + avoir の接続法を用いた例文
- il faut que + être の接続法を用いた例文
- 接続法の学習などにおすすめのフランス語文法書
- シンプルに「il faut + 不定詞」でも同じ意味
- 接続法を用いた他の表現
接続法とは
接続法は主観的な事柄を述べるときに使われます。
具体的には「義務、願望、感情、命令、疑惑」などです。
文の構造としては主節(queの前)に「義務、願望、感情、命令、疑惑」を表す表現が来て、従節の動詞が接続法の活用になります。
本記事で紹介する「Il faut que + 接続法」で説明すると、主節は il faut に当たり、意味としては「義務」になります。従節はこの後紹介していきますが、この従節に接続法の活用が適用されます。
動詞の接続法の活用
語尾は, -e, -es, -e, -ions, -iez, -entになります。これらを語幹の後に付けます。
語幹は je, tu, il, ils のときと、nous, vous のときとで変わる、つまり二種類あるものこともあるので、注意が必要です。
parlerの接続法の活用を見てみよう
je parle, tu parles, il parle,
パるル、パるル、パるル、
nous parlions, vous parliez, ils parlent
パるリオン、パるリエ、パるル
(entは発音しない --> je parleと同じ発音になると考えてよい)
parlerの接続法を使って分を作ってみよう
[例文1]
Il faut que je parle français.
イル フォ ク ジュ パるル フランセ
私はフランス語を話さなければならない
[例文2]
Il faut que nous parlions français
イル フォ ク ヌ パるリオン フランセ
私たちはフランス語を話さなければならない
[例文3]
Il faut que vous parliez français
イル フォ ク ヴ パるリエ フランセ
あなたはフランス語を話さなければならない
il faut que + regarder の接続法を用いた例文
[例文4:jeの活用]
Il faut que je regarde la météo.
イル フォ ク ジュ るギャるドゥ ラ メテオ
私は天気予報を見なければならない
[例文5:nousの活用]
Il faut que nous regardions la météo.
イル フォ ク ヌ るギャるディオン ラ メテオ
私たちは天気予報を見なければならない
[例文6:vousの活用]
Il faut que vous regardiez la météo.
イル フォ ク ヴ るギャるディエ ラ メテオ
あなたは天気予報を見なければならない
il faut que + partir の接続法を用いた例文
[例文7]
Il faut que je parte aujourd'hui.
イル フォ ク ジュ パるトゥ オジュるデュイ
私は今日出発しなければならない
もし接続法を使わないと
Je pars aujourd'hui.
ジュ パーる オジュるデュイ
私は今日出発する
[例文8]
Il faut que nous partions aujourd'hui.
イル フォ ク ヌ パるティオン オジュるデュイ
私たちは今日出発しないといけない
[例文9]
Il faut que vous partiez aujourd'hui.
イル フォ ク ヴ パるティエ オジュるデュイ
あなたは今日出発しないといけない
il faut que + prendre の接続法を用いた例文
prendreは nous と vous のときに語幹が変わるので注意!
[例文10]
Il faut que je prenne le taxi.
イル フォ ク ジュ プれンヌ ル タクスィ
私はタクシーに乗らないといけない
[例文11]
Il faut que nous prenions le taxi.
イル フォ ク ヌ プるニオン ル タクスィ
私たちはタクシーに乗らないといけない
[例文12]
Il faut que vous preniez le taxi.
イル フォ ク ヴ プるニエ ル タクスィ
あなたはタクシーに乗らないといけない
il faut que + faire の接続法を用いた例文
[例文13]
Il faut que je fasse du pain maintenant.
イル フォ ク ジュ ファス デュ パン マントナン
私は今、パンを作らなければならない
[例文14]
Il faut que nous fassions du pain maintenant.
イル フォ ク ヌ ファシオン デュ パン マントナン
私たちは今、パンを作らなければならない
[例文15]
Il faut que vous fassiez du pain maintenant.
イル フォ ク ヴ ファシエ デュ パン マントナン
あなたは今、パンを作らなければならない
il faut que + aller の接続法を用いた例文
allerも nous と vous のときで語幹が変わるので注意。
[例文16]
Il faut que j'aille à l’école.
イル フォ ク ジャイユ ア レコール
私は学校に行かなければならない
[例文17]
Il faut que nous allions à l’école.
イル フォ ク ヌ ザリオン ア レコール
私たちは学校に行かなければならない
[例文18]
Il faut que vous alliez à l’école.
イル フォ ク ヴ ザリエ ア レコール
あなたは学校に行かなければならない
※ (jeのとき) ailleの発音 = アイユ
※ Nous, vousのときは二文字目の「i」が無くなって、発音も変わるので注意
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il faut que + avoir の接続法を用いた例文
[例文19]
Il faut que j'aie un bureau dans ce quartier.
イル フォ ク ジェ アン ビュろー ダン ス カルティエ
私はこの地域にオフィスを持たないといけない
[例文20]
Il faut que nous ayons un bureau dans ce quartier.
イル フォ ク ヌ ゼイヨン アン ビュろー ダン ス カルティエ
私たちはこの地域にオフィスを持たないといけない
[例文21]
Il faut que vous ayez un bureau dans ce quartier.
イル フォ ク ヴ ゼイエ アン ビュろー ダン ス カルティエ
あなたはこの地域にオフィスを持たないといけない
il faut que + être の接続法を用いた例文
[例文22]
Il faut que je sois gentil(le).
イル フォ ク ジュ ソワ ジャンティ
私は親切でなければなりません
↑ ちょっと変な文章ですが、接続法の練習ということでご了承ください(笑)
[例文23]
Il faut que nous soyons gentils(gentilles <- nous が全員女性のとき)
イル フォ ク ヌ ソワイヨン ジャンティ(ジャンティーユ)
私たちは親切でなければなりません
[例文24]
Il faut que vous soyez gentils(gentilles <- vous が全員女性のとき)
イル フォ ク ヴ ソワイエ ジャンティ(ジャンティーユ)
あなたは親切でなければなりません
接続法の学習などにおすすめのフランス語文法書
ここで、私が使っている文法書を紹介します。
以下のリンクの"Grammaire progressive du francais"の"intermediaire"レベルです。
本記事で紹介している接続法もばっちり載っています。私はフランスに住んでいて、現地でフランス語のレッスンを受けているのですが、この本を使っています。
すべてフランス語で書かれていますが、とても分かりやすく説明が書いてあるし、例文と問題がたくさんあります(上の例文のいくつかもこの本を参考にさせてもらいました)。以下のリンクから日本のアマゾンでも購入できるので、是非チェックしてみてください。
Grammaire progressive du francais - Nouvelle edition: Livre intermediaire
- 作者: Maia Gregoire,Odile Thievenaz
- 出版社/メーカー: Cle International
- 発売日: 2017/09/21
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
ちなみにこの文法書、練習問題の答えば別の本として販売しています(商売上手・・・)。
「corriges」と書かれたのは解答集の意味です。
フランスのテキストはこの手の方法をとっているものが多い。
お金はかかりますが、練習問題までやらないと実力がつかないので、是非併せて購入してください。
Grammaire progressive du francais - Nouvelle edition: Corriges intermedi
- 作者:Pessan, Eric
- 発売日: 2017/09/24
- メディア: ペーパーバック
これで自習ができると思えば高くないはず・・・私も購入しました。
参考書に実際に載っていた接続法の問題
例えば、この本の接続法のセクションでは以下のような問題がありました。
<問題>
以下の文を il faut que + 接続法の形で書き直せ
Vous devez corriger votre accent.
ヴ ドゥヴェ コりジェ ヴォートる アクソン<正解>
Il faut que vous corrigiez votre accent
イル フォ ク ヴ コりジ"エ ヴォートる アクソン
あなたはアクセントを直さなければならない
この参考書は文法学習において、かなり良いトレーニングになるのでおすすめです。日本のアマゾンでも買えるので興味のあるかたは是非上のリンクから。
シンプルに「il faut + 不定詞」でも同じ意味
接続法を使わなくても「il faut + 不定詞」で同じ意味「~しなければならない」になります。
しかし、(意味上の)主語が明確に書けないため、文脈で主語が誰なのかはっきりしない場合は使えません。
以下、「il faut + 不定詞」のフランス語表現を紹介した記事のリンクを貼るので、是非併せてご覧ください。
接続法を用いた他の表現
本ブログでは「il faut + 接続法」の他にも接続法を用いたフランス語表現を紹介しています。興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
以下の記事では、これまた接続法の定番「bien que + 接続法」の使い方や例文を紹介しています。