フランス語初中級(DELF B1レベル)の分際でフランスの会社に現地採用してもらてっている私。カフェテリアではフランス語ならびに文化を学ぶのに良い教材、テレビ、映画などをよく教えてもらっています。
フランス人は映画好きな人が多いので、よくオススメ映画を教えてもらうのですが、本記事ではそこでオススメしてもらった映画
『Dilili à Paris(ディリリとパリの時間旅行)』
を紹介します。
この作品はパリが舞台、景色がめちゃめちゃ綺麗、とフランス好きにはたまらない映像美もさることながら、フランス語学習の観点からも
「ゆっくり、丁寧なフランス語」
で会話が展開されているので、特に初心者、中級車の方にはオススメです。
以下、もう少しだけ作品について書かせてください。
あらすじ(ネタばれしない程度に)
ニューカレドニアからやってきた主人公ディリリは、最初の友人オレルとともに誘拐事件の謎を解いていくという物語。小さな少女のディリリですが、そんな少女が勇敢に事件を解決していく姿は爽快!
アマゾンのページには以下のように書かれています。
ベル・エポックの時代のパリ。 ディリリは、どうしても外国に行ってみたくて、ニューカレドニアから密かに船に乗りパリにやってきた。
開催中の博覧会に出演し、偶然出会った配達人のオレルとパリで初めてのバカンスを楽しむ約束をする。その頃、街の人々の話題は少女の誘拐事件で持ちきりだった。男性支配団と名乗る謎の集団が犯人だという。ディリリはオレルが紹介してくれる、パリの有名人たちに出会い、男性支配団について次々に質問していく。
ミッシェル・オスロ監督
以下もアマゾンの記述から。オスロ監督はフランスのコートダジュールで生まれたフランス人ですが、幼少期をギニアで過ごしたことから、以下のような作品を作っているのでしょうね。
オスロ監督は一貫して性別や肌の色、年齢、宗教などで人を区別せず、様々な人種が登場する映画を作り続けてきました。この作品では女性の台頭が目覚しかった時代にあって、それを快く思わない悪者に虐げられる女性たちを描いています。
私はオスロ監督の他の作品「Kirikou(キリクと魔女)」も好きです。
この作品でも、上の記述のように、肌の色や年齢で区別しないというポリシーを感じます。
この「Kirikou(キリクと魔女)」のほうが子供と一緒に楽しめる作品だと思います。キリクのかわいらしく、勇敢な姿は必見!
さらに、子供に対して人種や宗教などの偏見を無くすための良い教材になるのではと思います。
映像美!パリが美しく描かれている!
この作品の最大の特徴と言っても過言ではない「映像美」。
めちゃくちゃ綺麗!
しかも描き方が独特、写真で撮影したような背景(実際に写真使っているの?)にアニメの人物をのせるという作り方。フランス人らしいアーティスティックな作品です。
しかもオペラ座やエッフェル塔など、実在する建造物もたくさん出てくるので、パリを訪れたことのある人、行きたい人は必見です。
丁寧でゆっくりなフランス語会話、学習者にオススメ!
最後にこの映画でのフランス語会話について。
語学学習に映画を見るのは皆さん語られていることだと思いますが、
映画やドラマの外国語は難しい!
生の英語やフランス語会話を聞けるのはその通りだと思いますが、(少なくとも私にとっては)やはり難しく、見ている時間に対しての学習している感は少ないです。
しかし、この「ディリリとパリの時間旅行(Dilili à Paris)」のフランス語会話は
非常に丁寧で、ゆっくりなので、フランス語学習にはもってこいの作品です。
以下、YouTube上のトレイラーでフランス語を聞くことができるので、是非見てみてください。
Dilili in Paris - Official Trailer
会話のスピードがドラマとか他の映画とは違うことがわかったと思います。フランス語学習のために映画を見ようと考えている人はまずはこの作品から観てみてはいかがでしょうか?
まとめ
今年、フランスはロックダウンにより家で過ごす時間が多いです。日本でも同じような状況だと思います。そんなときこそ映画がオススメ!
特に、この「ディリリとパリの時間旅行」はフランス好きな人、フランス語学習者にオススメなので、是非ご覧ください。