中高年からのフランス語

南仏在住の日本人サラリーマンによるフランス語の便利フレーズ備忘録.実際に会話で使った,使いたかったフレーズを書き綴っていきます.

【仏検・DELF対策】理由を述べる表現の使い分け:parce que と puisque の違い

先日、parce que と puisque の違いを調べる機会がありました。せっかくなのでブログ記事としてまとめてみようと思います。

parce queとpuisqueは二つとも理由を述べる時に使う表現で、「〜だから」などと訳されたりします。しかし、これら二つの間には明確な違いがあります。その違いとは以下のようなものです。

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上記の通り、

  • parce que は聞き手が知らない理由を述べるときに使用
  • puisque は聞き手や誰にとっても明らかな理由を述べるときに使用

という明確な違いがあります。以下、それぞれの例文を紹介したいと思います。

parce que を使った例文

- Pourquoi tu n'es pas venue? -> Parce que mon fils avait de la fièvre.
プるクワ チュ ネ パ ヴニュ? -> パスク モン フィス アヴェ ドゥ ラ フィエーブる
なんで(君は)来なかったの? -> (なぜなら)息子が熱を出していたから

※上で述べたとおり、聞き手は理由を知りません。

puisque を使った例文

- Puisque tu n'es pas venue, je suis rentré chez moi.
ピュイスク チュ ネ パ ヴニュ、ジュ スイ ろントれ シェ モア
君が来なかったから、僕は帰ったよ

※「君」自身は「君」が来なかったことを知っている(自分のことだから当然)-> 聞き手にとって明らかな理由を述べている

まとめ

parce queもpuisqueもとても使用頻度の高い表現ですので、それだけにしっかり使い分けられるように理解しておきましょう。また、twitterの方でコメントいただいたのですが、英語に置き換えると以下のようになるようです。

  • parce que = because
  • puisque = since

意味の対応は英語を使った方がわかりやすいことが多いですね。非常に参考になりました。